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「トラックドライバーの技術が生かされる現場にやりがいを感じています」

家畜や飼料などの畜産関連業務を中心に南九州一円をカバーする「輝北運輸」。
厚地祥子さんは男性の多い職場で、数少ない女性ドライバーとして活躍しています。
厚地さんに、仕事の魅力を聞きました。

Q. この仕事を始めたきっかけは何ですか？

A. 男性と同じ給料がもらえる仕事をしたいと思って、20代でこの世界に入りました。仕事を始めるときに、大型自動車免許とけん引免許を取得。これまで工事現場や中距離などの現場で、いろいろなトラックに乗ってきました。

Q. 輝北運輸との出合いについて教えてください。

A. 輝北運輸のトラックは緑色の車体に黄色のライン。道路を颯爽と走る姿を見て、密かに「かっこいい」と思っていました。実は入社して、輝北運輸が家畜飼料を運ぶ会社だと知りました（笑）。最初は先輩について専属農場までのルートを覚え、ブームの操作、飼料の種類を頭に叩き込みました。

Q. 厚地さんの一日を教えてください。

A. まず、飼料工場で飼料を積み込みます。私が運転するのは24tのフルトレーラーなので、全部積むのに1時間半ぐらいかかります。私の担当は宮崎県の農場なので、ラッシュを避けるために朝早く出発します。農場に着くと、防疫のため車を消毒し防護服に着替えます。農場の方と飼料タンクに入れる飼料を確認し、それぞれのタンクに入れていきます。飼料の積み替えなども含めると、長いときで3時間ほどかかります。作業が終わると一路、鹿児島へ。運転が好きなので、鹿児島から宮崎までの往復も苦になりません（笑）。

Q. 仕事で気を遣うことは何ですか？

A. 重要なのは飼料を間違えずに入れること。同じ豚でも、出産前や授乳期の母豚、離乳期の子豚、種豚、肉豚など種類ごとに、飼料の色、形、匂い、大きさが違います。今では見ただけでどんな種類か見分けられるものもあります。また、雨の日は路面が滑りやすく、道路も込むので、運転には気を遣いますね。

Q. 輝北運輸で働いてみていかがですか？

A. 家畜飼料を運ぶ仕事は、トラックドライバーの集大成だと思っています。舗装されていない農場での運転、電線などに注意しながら行うブームの作業、フルトレーラーで飼料工場と農場を往復する運転技術。これまでの私の経験がすべて生かされていると感じています。また、家畜飼料はブームを使ってタンクに入れるので、長く続けられるのも魅力的だと思います。

Q. 最後にこの仕事を目指す方へメッセージをどうぞ。

A. 男性の多い職場ですが、私以外にも女性ドライバーが活躍しています。一年に一度、グループ企業の「数寄の宿 野鶴亭」に社員が集まり、美味しい食事とお酒をいただくのを楽しみにしています。女性陣は離れに宿泊し、四季が感じられる庭と温泉で癒しの時間を満喫しています。私がこの仕事を始めたのは、しっかり働いてお金をいただき、自分の夢を実現したかったからです。今は古民家で暮らす夢を実現して、週末は家でのんびりとくつろいでいます。この仕事は夢を現実にできるチャンスが詰まっています。私も新たな夢に向けて、これからも頑張ります。